フランスの外国人2023

投稿日時 : 2022/11/02 17:30

「ウィンウィン。移民:政府が目指すのは、より簡単に働かせたり、より早く国外退去にすること」
Libération紙のウェブサイトより。

本日発行のLe Monde紙のインタビューで、内務大臣と労働大臣が語ったのは、来年初頭に提案されるという移民に関する法案で、内務大臣の言葉によると、「いい人には優しく、悪い奴らには厳しく」という方針で、「緊迫している職業」については労働ビザの取得などを簡略化する一方、不法移民や法を犯した移民については、強制退去などの処置を厳しくするという。

最近も12歳の少女が殺害された事件で、不法滞在状態になっていた移民の女性が容疑者になったことで、定期的にフランスで問題にされる移民による犯罪についての議論が再燃していたが、強制退去の条件の見直しは、近年のフランス社会の世論の流れとも言える。

そして、農業や外食産業、医療現場など、職業によってフランス人が敬遠しがちのものがあるのも近年のフランスの特徴で、それにも答えるといい、この二つを同時に発表すること、さらに法案の提出前にメディアでのインタビューで世論を探るかのような戦略は、フランスの政治家らしい。

また、長期の滞在許可については、現在、外国人の1/4がフランス語の理解力が低すぎるという現実を改善するために、フランス語の能力も長期滞在許可の条件に加える計画があるという。