人材不足のフランスの外食産業の労使交渉

投稿日時 : 2021/11/18 17:30

「ホテル外食産業:給料アップ、ボーナスなど。業界の交渉で期待されること」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

コロナ禍で何ヶ月も営業できなかったフランスの外食産業では、コロナ前は130万近くいた従業員が、いまや23万人ほど減ってしまったという。

本日から、業界の労働組合と経営者側の話し合いが始まり、人手不足の解消に向けての交渉が行われる。政府も、業界の平均賃金は低すぎるとコメントしており、実際に賃金が低い業界で、いかに働き手を確保するかという問題が話し合われる。

6-10%の賃金アップ、ボーナスがないフランスで、ボーナスのような「13ヶ月目」の給料の支払い、労働状況の改善などが話し合われるという。

これまで低賃金かつ厳しい条件下で働いていたが、コロナ禍で転職してしまった人材はなかなか戻らず、当然新規の人材もなかなか現状では集まらないという。賃金アップとなれば、それはレストランではメニューの金額のアップにつながり、実際に、料金が上がっているレストランもすでにあるという。

本日の労使交渉のあと、12月にももう一度交渉会議があり、年内にはなんらかの合意が発表されることになっているが、フランスを始めヨーロッパでは新しい感染の波が来ており、その影響も懸念されている。