夏の始まりの冷や水。

投稿日時 : 2022/07/07 17:30

「ハーゲンダッツはフランスで販売されたバニラアイスを回収」
地方紙Sud Ouestのウェブサイトより。

水曜、フランスでハーゲンダッツのアイスクリームを販売しているアメリカの企業、ゼネラル・ミルズは、ヨーロッパで禁止されている発がん性の農薬、エチレンオキシドがハーゲンダッツのアイスクリームの四つの製造ロットで見つかったとし、自主的に回収すると発表した。

フランスでは本日から学校では正式に夏のバカンスが始まるが、すでに今週初めからは、もちろん「自主的に」子どもを休ませて、夏休みのバカンスに出かける家族も多い。そして先週から予告されていたフランス国鉄、SNCFのストライキも昨日、全国でわりと大きな影響をだして行われた。

国鉄の労働組合は要求通り、賃上げや手当などを得られることになったが、予告されていたとはいうものの、やはり待ちに待ったバカンスに出かける予定だったフランス国民はもちろん面白くなく、「バカンスの始まりは、学校の年間予定よりも、国鉄のストの予定を見た方がいいや」などの皮肉もSNSでは見られた。

Covid-19の感染も再拡大が続いており、昨日、ボルヌ首相は国会で所信就任演説を行ったが、「マクロンの盾役」などと揶揄されたりしており、感染症対策も、まだ具体策は提示できていない。

またフランスでも、猛暑が予想されており、待ちに待ったバカンスではあるが、鉄道や航空のストライキ、パンデミックの再拡大、そしてアイスクリームの回収と、厳しい夏の始まりになった。