小さな火事は爆弾で消えるのか。

投稿日時 : 2022/10/12 17:45

「燃料不足:複数の製油所でストライキが延期、最初の徴用が始まる」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

フランス政府は火曜日に、「徴用」の可能性もあると発表し、ストライキの回避を図ったが、組合側は、これを徴発のようにとらえ、態度を硬化、さらにストライキは延長されるだけではなく、拡大の兆しも出てきている。

そして、政府はいよいよ本格的に「徴用」を始めた。これは、国民生活の安定を目的として、生活に必要なガソリンを供給できるように、一部の製油所では職員は「強制的に」働かなければならないという。

これに対して、さらに組合側は今のところ、態度は変えず、あくまでも給与の賃上げを求めている。

ガソリンが不足していることで、車を使って働く人、さらには運送などにも当然影響が出始めており、これが続くとどこまで拡がるかわからない。組合側と政府はいまのところ「bras de fer:腕相撲」状態で、解決の出口は見えていない。

パンデミックの第八波も大きくなりつつあるようなフランスだが、パンデミックという火事は、もはやストライキからの大きな社会運動というフランスならではの爆弾で消されてしまうのかもしれない。