来週は国鉄でストライキ

投稿日時 : 2022/06/29 17:30

「SNCF(仏国鉄):7月6日のストライキの背景にある社会的不満」
Le Monde紙のウェブサイトより。

フランスでよくストライキをする業界には(すべての業界と、皮肉めいて言ってもよいが)、鉄道会社もある。フランスの国鉄、SNCFもあれば、パリの地下鉄公団RATPも。

今回、そして、コロナ禍があけた(ように過ごす)フランスで、今年、予定されているのが、来週の水曜日に組合が呼びかけているSNCFでのストライキだ。主な要求は賃上げで、フランスでも物価が上昇しているなどで、厳しくなっている生活の改善を労働者側が求めているという構図だ。主要な労働組合は、「インフレを考慮した賃金の調整」を求めている。

実質3年ぶりの通常通りの夏のバカンスで、飛行機での移動はもちろん、車の移動も、パンデミックやウクライナ情勢などによる燃料費の高騰などで控えられる傾向にあり、鉄道が大きく活躍するはずであることから、SNCFの社長は、組合側との対立も、利用者の不満も望んでおらず、要求を認める方向で考えているという。

ただし、経営が厳しいのはフランス国鉄も同様で、来年には運賃の値上げももありうるという話もある。

もちろん、国鉄のストライキも、特に夏のバカンス前という戦略的なタイミングで行われるのが恒例だ。この後、大きな業種としては、やはり医療従事者、そして逆にバカンス明けからは先生たちのストライキがある可能性もある。