フランスの女性

投稿日時 : 2019/09/03 18:30

20 Minutes紙の表紙。(9月3日付):「生きるか死ぬかの問題[訳注:複数形]」

子どもが大切にされているように見える日本で児童虐待のニュースが絶えないように、女性の地位・立場が男性と対等(あるいはそれ以上)と一般には思われているフランスだが、ここ最近の大きな話題の一つが「女性殺し(féminicide)」、「家庭内暴力(violeces conjugales)」。

本日から、政府は、家庭内暴力について、さまざまな関係団体などとの懇談会・会議を始める。このGrenelle des violences conjugales(家庭内暴力会議・相談会)は11月25日迄続けられ、何らかの具体策が提示されるはずだ。

本日の日付は、フランス式に書くと、「03/09/2019」で、これが家庭内暴力で悩む女性たちの相談ダイヤルの番号「3919」であることから選ばれた。

9月に入って、今年になってから家庭内暴力で殺された女性の数が100人を超えたことも大きく取り上げられ、この問題が重要視されている。

他の政府の取り組み同様に、これも政府の広報戦略だという批判もある。しかし、これも他の問題と同様に、さまざまな団体やメディアも政府を監視しているようだ。

L’Obs誌のサイトより。「“会議”の前日、運動家たちは、家庭内暴力に対する“マーシャル・プラン”を要求」「フェイクニュースだらけの会議はいらない。政府の広報活動にならないように、すごく注意します。」