フランスの高校生が政府に求めること

投稿日時 : 2021/05/12 17:30

「ルポルタージュ:パリでは、”見捨てられた”高校生たちがバカロレアの取消を要求。」
Libération紙のサイトより。

大人たちは6月30日の完全なる通常生活の再開に向けて動いているフランス。子どもたちは学校はすでに再開している。

しかし、年度が9月始まりのフランスで、年度末を迎え、バカロレア(高校卒業資格・大学入学資格試験)を6月にひかえ、高校生たちが声を上げ始めている。

国としては、今年はバカロレアは原則として通常通りに行うとしているが、当事者である高校生からは、今年もバカロレアは実施せずに、高校卒業資格・大学入学資格の判定は、年度内に行われた中間試験などでの採点(Controle Continu:コントロール・コンティニュ)で行うように求めている。

昨日は、パリの進学校Victor-Hugo高校の高校生たちはシットインで、静かに抗議活動をすると警察側とも交渉し、穏やかに抗議活動をおこなった。パリだけではなく、ボルドーでも月曜日に高校生による同様の抗議デモがあった。

2020-2021年度、フランスの高校生はコロナ禍で授業があったりなかったり、地域によってはもちろん、同じ高校内でも、クラスによっては、リモートになったクラスもあれば、通常通りだったところもあったり、全ての高校生が同じ条件で勉強できたわけではない。そこで全国画一的な従来のかたちの試験は行わないように求めている。