マクロン現大統領の選挙戦略

投稿日時 : 2022/01/25 17:30

「大統領選2022:エマニュエル・マクロンの立候補は、秒読み」
地方紙La Dépêche du Midiのウェブサイトより。

4月に第一次投票があるフランスの大統領選挙。あとは、マクロン現大統領が正式に出馬を発表して、候補者がそろうことになる。

昨日は、元大統領のフランソワ・オランド氏も出馬への可能性を否定しない発言をしているとして取り上げられている。これは高校生に質問されて答えた発言がもとで、「今のことろ、私は候補者ではないですよ」というもので、「今のところ、Pour l’instant」というのが憶測を呼んでいる。

が、すでに数多くの左派系候補がいるなか現実的ではないのも事実とされている。

一方で、マクロン現大統領は、もう誰の目にも大統領選挙の準備、前哨戦のように、これまで訪れていなかった地方への訪問を続け、最初の選挙戦略として、「パリのお坊ちゃま」のようなイメージを払拭して、地方の国民にも寄り添い、聞く耳をもっていることをアピールしていると分析されている。

過去にはミッテラン元大統領がギリギリまで公式発表しなかった例もあり、現在の感染症の状況なども考慮しつつ、大統領陣営は、公式発表のタイミングを狙っているとされる。