モザイクのフランス

投稿日時 : 2022/06/14 17:30

「脅かされるマクロンの絶対的過半数、歴史的棄権率」
6月14日付けLe Monde紙の第一面。

先週日曜日の夜の開票から、フランスのメディアはテレビも新聞なども、選挙結果の分析と、政治家たちの様々な発言や討論で賑わっている。

解説者によっても、メディアによっても、もちろん政治家によって、解釈は様々で、選挙結果をわかりやすく見せるための図表も、選挙結果を反映して、わかりづらいくらいに、色分けしてもよく見えてこない。

Le Monde紙の一面でも色分けしたフランス地図を掲載しているが、紫色の左派連合Nupesと薄いピンク(左派が赤系統)で、濃いオレンジが与党勢力で、別の中道派が薄いオレンジ、青系が右派勢力、灰色が極右政党で、多少地域ごとの傾向は見えるようで、様々な解説がでているが、全体としてはかなりばらばらに見える。

また、この議会選挙の第一回投票では、与党勢力と左派連合が拮抗しているという報道が多い中、最も多かったのは棄権した人で、これが50パーセント以上で、与党勢力、あるいは左派連合の倍以上の得票率(非得票率)と見るべきだという見解もある。

第二回投票は、極右政党が圧倒的に不利になる場合が多く、次の日曜日の結果もドンデン返しはない可能性が高いものの、マクロン大統領にとっては厳しい5年が待っていそうだとされる。