フランスの2025年。

投稿日時 : 2025/01/06 17:00

「“2025年、皆さんには決断を求めることになるでしょう”;エマニュエル・マクロン大統領が道を示した、国民投票で問われるのは何か?」
Le Figaro紙のウェブサイトより。

フランスでは大晦日の日の夜に大統領が国民に向けて、新年のメッセージをテレビで伝えるのが恒例。

昨夏の総選挙の大敗のあと、かなりなりを潜めているマクロン大統領。12月31日の20時、もちろん、録画の一方的な演説ではあったが、テレビを通じて国民に話しかけた。

総選挙については、国民の投票でなんらかの解決を図ったつもりだったが、結果として、「よりいっそうの分断を招いた」とはっきりと認め、自分に全ての責任があるとまでは明言しないものの、自分の責任もあると、懺悔をしたかたちになった。

さらに、フランスのメディアが注目したのが、これも明言はさけたものの、数週間前からフランスで話題にされている、国民投票について、「2025年には、国民の皆さんの決断を聞くことになるでしょう」と国民投票がありうるという発言もした。

ただし、「経済、民主主義、治安、子どもたちについて」とかなり何でもありなような表現で、いつ、どのような形で国民の意見を求めるのかわからない。形としては、自分の非を認め、懺悔をしたようなマクロン大統領だが、それでもやはり高みから語っている感はぬぐえず、一部でとりだたされているような辞任はありえず、国民投票で起死回生を狙っているという見方もある。

年末に就任したバイルー新首相も最初から失言や揚げ をされており、こちらも前首相のように、また不信任案が通るまでは時間の問題だともされている。コロナ禍以降、毎年先行きが見えない年明けだが、2025年、とりあえずは春まで、さらにはバカンスまで何らかの大きな動きがあるだろう。