フランスの農業省はすでにデジタル化でポストコロナ

投稿日時 : 2021/01/14 18:00

「“Frais et local”(フレッシュ・アンド・ローカル)、新鮮かつ地場ものの生産品を近所で見つけるプラットフォーム」
仏版ハフポストのサイトより。

感染症対策がさらに厳しくなり、多くの都市で夜間外出制限の開始が20時から18時になったり、限定的なコンフィヌモン(自宅隔離。ロックダウン)も検討されているフランスだが、1月12日、フランスの農業省(Ministère de l’agriculture)が公開したのは、農業生産者と消費者をダイレクトに繋ぐポータルサイト、fraisetlocal.frだ。

これは8千以上の農業従事者などが登録されており、国民は近所でこれらの生産者の生産物を入手できる場所がわかるだ。

世界中でそうだろうが、フランスでコロナ禍で変化している消費行動の一つの分野が食料品だろう。環境にやさしい生産品、ローカルな生産物、健康によい食べ物。こうした傾向はすでにあったが、コロナ禍でまさに加速されている感がある。そしてデジタル。農業省もこうした時代の流れへの対応もはやく、このサイトのローンチとなった。これはあくまでも政府の試みだが、民間レベルでも様々な試みやビジネスがあるし、10月末から営業出来ていなく、三割が廃業するという予想もあるレストランやカフェ、バーも、「その後」のビジネスプランを模索している。

この政府主導のサイト自体がどのように使われるかはこれからだが、中間業者も大量・遠距離輸送もなく、生産者と消費者がデジタルでつながるという、新しい、「ポストコロナ」の、一つの生活様式の提案であり、可能性だ。

ちなみにフランスの現在の農業大臣は、1980年生まれ、40歳のジュリアン・ドゥノルマンディ氏。大統領のエマニュエル・マクロン氏は43歳。