フランスの料理人はロックスター

投稿日時 : 2024/06/20 17:30

「M6で放映の“TOP CHEF”:ファイナルの前に、このシーズン15の成果は?」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

今年でシーズン15を迎えたフランスの人気テレビシリーズ「Top Chef」。

すでに一流の料理人がトップシェフの称号をかけて、フランスが誇るシェフたちのコーチを受けながら、さらに、世界的に有名なシェフたちの挑戦を受けるという番組だが、年度末の6月に最後の決勝が昨日放映された。

最終決戦は、これまで通り、パリのパラス(高級ホテル)のレストランで行われた。

一対一の対決だが、このシーズンに参加していた参加者もチームに参加し、パラスでのコース料理(前菜、メイン、デザート)をそれぞれが提案する。しかも100人の招待客と、5人の審査員シェフが、採点するというシステムだ。100人の招待客は、毎年、赤十字で働く一般の人たちが招待されることになっており、100人がそれぞれ、5人の審査員シェフと同じように、持ち点の10点を二人のシェフに振り分けるというシステム。

結果は、審査員シェフの採点では、一方のみが優勢で、7-3とか6-4だったが、100人の採点も加わった結果、もう一人がトップシェフとなった。

この番組、日本だったら、料理が好きだという芸能人などがやたら入ってくるが、番組MCも15年間同じ人で、芸人でもなく、テレビのMC専門の人で、俳優など、本当に料理業界以外の登場人物はいない。そして審査員シェフはもちろん、参加する挑戦者のシェフたちも業界ではよく知られている人だったり、各回のチャレンジごとに招待される海外のシェフも、よく知られているシェフばかり。

そして、各回では多くの食材が用意されており、使われない食材なども当然あるが、それらは毎回、赤十字を通じて必要な家庭に配布されているといい、今年も数トンの食材が寄付されたという。

ちなみに、審査員シェフたちが満場一致で評価したのは、一般のフランス人が馴染みがない食材を使ったシェフだったが、一般のフランス人が評価したのは、味付けや調理は多少の冒険をしたものの、オーソドックスな食材を使ったシェフだった。