原発職員もスト?

投稿日時 : 2020/02/21 18:00

「フェッセンアイム:原子炉を停止しないという職員がいるも、
“それは不可能”という人も」
地方紙Ouest Franceのサイトより。

明日、2月22日、フランスで最も古い原子力発電所、フェッセンアイムの第一原発が停止する。

老朽化と再生可能エネルギーへの転換などで廃炉が決まっていたが、なかなか実現されずにいたが明日に迫った。そこで話題になっているのが、一部の職員が廃炉作業を拒否しているというものだ。

彼らの不満は、廃炉の後の自分たちの職が保証されていないことにある。廃炉とはいえ、これからが「終わりの始まり」といわれるように、廃炉後の処理作業は続く。

EDF(Électricité de France:フランス電力)によると、この原発(とその関連会社)では、一時は、最大2000人が働いていたとされ、現在はEDF職員は650名、関連会社は300名という。このうち2020年にはEDF職員は200名が解雇されるという。2025年にはEDF職員は60名程度になるという。さらに、日本の原発がある地域でも同じ問題だが、こうした原発がある地域では経済が原発にたよっており、原発が廃炉になることで働く人・住む人も減り、税収入も減る。ただ、それを補うためのプロジェクトは2021年末まで本格始動しないという。

フランスはアメリカに次いで世界で2番目に原発が多い国で、フランス国内の電力の70%は56基の原発で作られている。(日本は第3位)