ようやく動き出すフランスの新年度。

投稿日時 : 2024/09/06 17:30

「極右政党RN、首相メーカー:共和国の侮辱」
Libération紙のウェブサイトより。

やはり自分勝手に、自分のタイミングで決めて、新首相を発表したマクロン大統領。結局は数名取り上げられていた名前から、右派政党の重鎮を新首相に選んだ。

もちろん、左派連合はすぐに反発、不信任案を提出するし、土曜日にはデモを行うと、血気盛ん。

左・中(右)・(極)右、という三つ巴で、中(右)のグループから首相を選んだことになり、左は反対するが、(極)右は、「所信就任演説」を聞いてからとか、「RN党を正当に扱うこと」などという条件をだしている。

ここ数日、メディアの多くが指摘していたように、単独政党としては議会で最大政党の極右政党RNの動向が今後の政治を大きく左右することになる。それは当の極右政党RNもよく理解しており、大統領派の(右)中勢力や、左がわちゃわちゃしているのをよそに、自分たちはあたかも冷静で、国民のためを考えている、混乱は引き起こしていない、という体をとっている。

今のところ、極右政党RNは、左派連合のようにすぐに不信任するという立場はとらず、自分たちの影響力を誇示しているかのよう。極右政党RNにとっては、別に不信任案が通っても、とおらなくても、どちらでもよく、どちらに転んでも全く問題なく、どちらでも勝ちとなる。

左派連合としては、今後の戦略としては、野党としての反対勢力として動くことになる。が、すでに指摘されているように、この最初の新しい首相は、誰になるとしても、数ヶ月しか持たないともいわれており、次の首相・内閣を目指すとされる。

そして。

今後の組閣のあと、国民はもちろん、労働組合をはじめ、年度初めに動き出す教育関連や医療関連から政府への不満がどうなるか、さらに年金問題も。