Facebookとコロナウィルス(covid-19)

投稿日時 : 2020/02/26 18:00

「フェイスブックの社長が語る」
2月25日の公共放送France 5の報道番組より。

世界中で文字通り刻々と変化する新型コロナウィルス関連の状況。さらに感染拡大の拡がりが現実的になる日本は国内問題だけでも手一杯な感じだが、フランスのメディアでは、イタリアからの感染の脅威のニュースもあるものの、この新型コロナウィルス関連の話題の取り上げ方自体をさらに掘り下げ始めている。

これは、とくにSNSなどのインターネット上での情報拡散、いわゆるフェイクニュースの拡散を危惧したものだ。先日のパリ市長候補の出馬取り下げもSNSが大きな役割を果たしていたし、フランスでは近年、環境問題と同じくらいに、インターネット、とくにSNSの弊害が大きくかつ頻繁にとりあげており、そんななかでこの新型コロナウィルス関連の話題にもSNSの関わりが大きく取り上げられるのは当然だ。

先に国連の保険機関が警鐘を鳴らしていたように(日本ではそもそもフランスのようにこの国連機関の発表などは大きく紹介はしないように見える)、「インフォデミック」という問題で、これも日本ではほぼ通常の新聞やテレビのニュースなどで使われることはない。フランス語では、Epidémie(エピデミ:伝染病)、Pandémie(パンデミ:世界規模の伝染病)、そしてInfodémie(インフォデミ:情報感染と訳せるだろうか)と一つのくくりとなるが、日本語ではパンデミック(英語から)すら一般には馴染みがない言葉だ。

この「インフォデミック」、またはフェイク・ニュースの話題は、大きなニュース(大統領選挙や今回のような世界規模の事象)では常に話題にされ、その重要性は、公共放送の夕方の生放送の情報番組にフェイスブックの南ヨーロッパ副社長がテレビ出演してフェイスブックの取り組みを紹介するほどだ。