ランジス市場も

投稿日時 : 2020/04/03 18:00

「イル・ド・フランスのコロナウィルス:ランジス市場の倉庫の一つが遺体安置場として徴発」
20 Minutes紙のサイトより。


パリ警察の発表によると、本日4月3日から、パリの胃袋をささえるランジス市場の一つの冷蔵倉庫が、遺体安置所として徴発され、稼働を開始するという。これは、死者の増加によって火葬が間に合わなくなりつつあることへの対応だ。実は、2003年の猛暑の際も同様の処置がとられた。

フランスで最もCOVID-19の感染が拡大しているのはフランス東部とパリとパリ近郊で、すでに医療崩壊といってもよいほどの状態で、感染者数はもちろん、死者数も、まだピークを越えているというはっきりとした指標はだされていない。とりあえずパリでは野戦病院などが作られるまでにはなっていないが、それも時間の問題かもしれない。

フランスの地方では野戦病院ができたり、他の国でも都市の真ん中にも野戦病院ができたりしている。日本で言うと、幕張メッセや東京ドーム、ビックサイトなどが病院と化し、豊洲市場が遺体置き場になるという状況だ。

フランスでの自宅待機(confinement)は、段階的に解除(déconfinement)の方針で、地域毎(最も感染が多いパリやフランス東部から)という案や年齢別という案などが検討されているという。また、学校に関しては、6月にあるバカロレアは従来のかたちはなしで、日本で言うと内申書のような中間テストなどの成績で決めるという案も出ているという。

ただし、フランスではすでに12000人近くの感染者が治って退院しており、退院者の数も日ごとに増えているという。