日本で言えば恵方巻き?

投稿日時 : 2025/01/07 17:30

「大統領宮でのエピファニーのガレットのセレモニーの時も、マクロン大統領は内閣の改造については何も言及せず」
国営メディアFrance Infoのウェブサイトより。

毎年、1月のフランスで定番の食べ物といえば、Galette des rois(ガレットデロワ)。これはアーモンドクリームをパイで包んだお菓子で、パン屋にもあるし、ケーキ屋さんにもある。

そもそもはキリスト教の記念日で、東方の三博士がキリストの誕生を祝いにやって来た日にちなんだ料理。お菓子屋さんでこれを買うと、中には小さな陶器の人形が入っていて、紙の王冠も付けてくれる。家族や友達と切り分けて、自分の分にこのフェーヴという人形がはいっていたら、王様(または女王)となって、縁起がよいとされるもの。

厳密には一月の最初の日曜日だが、フランスのパン屋やケーキ屋には1月中は売っているし、特にキリスト教でなくとも、買う習慣がある。

日本でもフランス系のケーキ屋さんなどであることもあるが、日本での恵方巻きくらいポピュラーといってもよいかもしれない。

そして大統領府でも、毎年、このガレットのセレモニーをすることになっている。これはキリスト教の行事ということではなく、フランスのパン職人たちのためで、フランスが誇るブーランジュリーの日ともいえる。

日本ではクリスマスケーキに、フランス式の丸太型の「ビュッシュ」を見かけるようになったが、ガレットデロワは、日本で広がることはないかもしれない。