巻き込まれる子どもたち

投稿日時 : 2021/12/22 17:45

「5歳-11歳の子どものワクチン接種にゴーサイン」
12月22日付けLe Monde紙の紙面より。
写真は12月17日、パリでワクチンを受ける子ども。

フランスではオミクロン株が新規感染の2割を超えてきて、第五波も収まる気配がない。最初からワクチン接種を感染症対策の要としていた政府は、ワクチン接種についてより力をいれている。そうするしかないくらいの勢いだ。

これまでの「衛生パス」を「ワクチンパス」にして、実質的にワクチン接種を義務とするのもその一環で、衛生パスでは、PCR検査や、一度コロナにかかって完治したことでも「衛生パス」が認められたが、今後はきちんと政府基準のワクチン接種を受けた人のみが「ワクチンパス」を有効にされて、カフェやレストランなど、こちらも政府が決める店舗などへの出入りが認められることになる。

そして、数ヶ月前はあまり問題にされていなかった12歳以下の子どもへのワクチン接種も、保健問題の第三者諮問機関が認め、本日から接種キャンペーンも始まろうとしている。これも、もはや大人だけのワクチン接種だけでは、ワクチン接種による感染症対策は充分ではなく、感染したり重症化はしないものの媒介する可能性の高いとして、子どもたちへもワクチン接種を認めるに至った。

ただし、対象となる5-11歳の子どもの数は580万人ほど。しかも、もちろん、両親の許可があってのワクチン接種なので、どこまでこの年齢の子どもたちのワクチン接種が進むかはわからない。大人の追加接種も進んではいるが、感染拡大に間に合っていないのが現状だ。