エミリーのせいではないが。。。

投稿日時 : 2023/04/21 17:30

「“エミリー、パリへ行く”のパン屋のオーナーが批判的コメントに応える」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

日本では、新聞や地上波テレビではNetflixやアマゾンプライムなどの話題が取り上げられることはほぼないが、フランスのメディアではアマゾンの話題やNetflixなどの話題はよく取り上げられる。

今週、話題になっているのが、すでに3シーズン配信されているNetflixのドラマ、「Emily in Paris(エミリー、パリへ行く)」。これはシカゴからパリに移住したエミリーの生活を描くドラマだが、当初から、フランスではアメリカ人目線のフランスに対して批判などがあったが、どちらかというとそれはフィクションのコメディードラマのなかで、そこまで辛辣なものではなかった。

ただ、この度少し騒ぎが大きくなっているのは、舞台となったパリのパン屋さんが、グーグルのコメントでネガティブなものが多いことに辟易して、オーナーやオーナーの娘までがSNSなどでコメントをだしたことにある。パリのこのパン屋さんには、ドラマの影響で、フランスからも世界中からも観光客が訪れることが多く、ドラマのエミリーのようにパン・オ・ショコラなどをかって、店の前でセルフィーをとるというのが流行っているという。

しかし、グーグルのコメントでは、「おいしくない」とか、「こんなにマズイ、クロワッサンを食べたのは初めてだ」とかというコメントが多いという。これに対し、オーナーの娘も、父が悲しんでいる、仕事にならないと、ネガティブなコメントは控えるように求め、自分たちのパン屋は「小さな街のパン屋で、安い値段でよいものを作っているだけ」、「夢のように美味しいもの、ピエール・エルメのようなものを求められても違う」と訴えた。

そして、こうした店側からのリアクションを受けて、さらに一般のメディアもこの話題を取り上げ始めた。