心の問題

投稿日時 : 2021/01/26 18:00

「ヴァンヌの教会には、アルコールジェルの隣に、聖水器」
地方紙Ouest Franceのサイトより。

ブルターニュ地方の小都市ヴァンヌでは、今年の初めから信者のために、「聖水器」が設置されている。感染症対策のため、昨年春からキリスト教の教会などでは、不特定多数の人びとが同じ水を使うという、手を清めるための聖水が取り払われていた。

そこで、この教会がとりれたのが、足でペダルを押すと少量の聖水が出るという機器。電気も使わず、簡単な仕組みではあるが、信者のために取り入れられた。実はこのシステムは以前から、イタリアなどで他の感染症対策などに取り入れられたこともあったという。

ところで、昨日のメディアでは水曜日に三度目のコンフィヌモンが発表されるのではと戦々恐々としていたが、政府などは逆にその選択肢自体はちらつかせつつ、「爆発的な感染拡大がないかぎり」はコンフィヌモンは発動しないというニュアンスになっており、今日はメディアではなんとか回避出来そうという見方が強くなってきている。すべては感染状況と、2週間経つ外出制限の効果の科学的分析にかかっている。

そうしたなか、感染症の状況、経済状況に続いて、第三の危機的状況として話題になってきているのが、フランス国民の「精神状態」だ。学生の厳しい状況、貧困者層など、経済状況だけではなく、精神状況も問題にされ、対応が語られ始めている。

国営放送France 3のニュースでも取り上げられた。

教会の聖水器も、とるにたらないように見えるが、教会側は、信者の「心の安らぎ」を助けるとしている。