立ち上がるママたち

投稿日時 : 2019/07/24 18:30

Le Parisien紙のサイトより。「アルジャントゥイユのママたちが、ディーラーとの闘いに立ち上がる」

昨晩、7月23日のLe Parisien紙のサイトによると、パリの郊外、北西にあるアルジャントゥイユで、10日ほど前から、住民のママたちが、麻薬ディーラーたちなどが毎晩たむろしているところに集まり、街の平和を取り戻そうとしている。

場所は、毎晩麻薬ディーラーたちが集まる場所で、そのディーラーにはその街で小さい頃から知っている子どももいるし、買う側もその街の子どもたちだ。この状況は3年ほど前から悪化したという。それまでは麻薬の売買はこっそりとおこなわれていたが、最近は、ディーラーも堂々と、昼間でも取引をしている。また、以前は、アパートの管理人などがたむろしないように追いやっていたが、共同住宅を管理しているところが、2015年に管理人を置くことをやめた。

麻薬ディーラーたちは、路上だけではなく、アパートのホールなどでも取引を行い、いろんなところに麻薬を隠している。

きっかけとなったのが、子どもたちと共同花壇に花を植える行事の時。新しい花などを植えようとしていると、隠してあった麻薬などがどんどん出てきた。こんな環境で子どもを育てられない、とママたちが立ちあがった。

6月に近隣の街でもママたちが街をディラーたちから守るために立ちあがった例もあり、アルジャントゥイユのママたちも立ちあがった。毎晩20時になると、ディーラーたちがたむろする場所に集まり、ディーラーたちとのにらみあいが続く。緊迫した状況になることもあるというが、まだ続いているという。