全国民の4割が二度のワクチン接種を終えていても

投稿日時 : 2021/07/16 17:30

「オリヴィエ・ヴェラン(保健担当大臣):”Covid-19の感染が確認されたフランス人の96%はワクチンを打っていなかった”」
民間ニュース専門チャンネルLCIのウェブサイトより。

木曜日にフランスの保健担当大臣が発表したのは、ワクチン接種を進めたい政府にはさらに後押しとなる客観的な数値だった。

これは、すでに発表されているイギリスやイスラエルと同じ傾向で、この一週間のフランスでの新規感染者の96%がワクチンを打っていなかったという。そしてフランスではすでに新規感染の9割がデルタ株だという。

マクロン大統領のテレビ演説のあと、ワクチン接種の予約は月曜日から300万件あったといい、かなりの数の国民がワクチン接種をいそいでいる。反対派のアンチ・ヴァックス(anti-vax:反ワクチン接種)の行動は激しいモノが多く、メディアでも目を惹くが、大多数ではないようだ。

フランスは、デルタ株の急激な増加からすぐに政府も対応し、それに対して国民もすぐに反応している。東京五輪直前でデルタ株が同じように増えている日本がまったく何もしていないように見える。

フランスでは、適用範囲が拡がってきた衛生パスこと、パス・サニテールだが、今後は、フランスに来る全ての人についても同様な条件が検討されているという。つまり、フランス政府が認めているワクチン(つまり、ロシア製や中国製は現在は不認可)を必要回数打っているという証明があれば、留学生も、労働者も、そして旅行者もフランスに来ることができ、フランスはそれを歓迎するという。まだ具体的には決まっていないと言うが、このような話がメディアで伝えられるほど、議論は進んでいるようだ。