三つ巴の直接対決：第1ラウンド

投稿日時 : 2024/06/26 17:30

昨日は民放TF1で生放送の討論会があった。（写真左から（順番は抽選で決まった）：）極左政党RNのバルデラ氏、現首相で与党のアタル氏、そして左派連合からは極左政党LFIのボンパール氏。

フランスのメディアはもちろん、討論後に解説が繰り広げられ、もちろんSNSでも、そして今朝のメディアでもこの討論のコメントが多くでている。

メディアによって、様々な見解がでている。
・そもそも、こうした討論会は投票にそこまで影響がなく、今回もそこまでよい発言もなく、失言もなかった。
・バルデラ氏については、落ち着いて、堂々と対応していたという評価もあれば、様々な問題をしっかり理解していなかったという評価もある。
・アタル氏は、与党で、現首相ということもあり、もちろん、様々な問題を熟知していたという点はあるものの、多少いらついていたり（こうした討論では相手をいらつかせて、冷静さを失わせるのも戦略）、傲慢なところがあったという評価もあった。
・極左政党からのボンパール氏は、メランション氏の右腕ともいわれ、左派連合でも毛嫌いされる傾向があるメランション氏を思い起こされるところもあったが、バルデラ氏やアタル氏が相手の発言を遮ったり、ヒートアップしているわきで、冷静に対応しているようなポーズは評価されていたりもする。
・ボンパール氏が意外にポイントが高いとするメディアもあれば、バルデラ氏が「首相（候補）」らしく堂々としていたと評価するメディアもあり、アタル氏が根本的な問題を答えていたという評価もある。

そして、明日、木曜日も、今度は国営放送で、またもや三つ巴の生放送の討論会があるが、次回の左派連合の代表は社会党の第一書記、オリヴィエ・フォールだ。20:50から始まり、深夜まで予定されている。実質、これが日曜の投票まで最後の直接対決になるが、どこかの陣営に決定打があるわけではないだろうが、まだまだ投票先を迷っているとされるフランス国民には一つの参考になるとされる。