コロナと学校とストライキ

投稿日時 : 2022/01/12 17:30

「義務教育のストライキ:学校ではブラックサーズデイ」
L’Obs誌のウェブサイトより。

フランスのCovid-19の1日の新規感染者数は30万を超える勢いで、9割近くがオミクロン株だ。一部ではもうCovid-19のパンデミックは終わって、オミクロンのパンデミックだとするコメントもあるほど。

新学期から小学校などでも感染や濃厚接触が相次ぎ、政府が対応を緩めても間に合わないほど。

具体的な例だと、ある学校では、10のクラスの1つは先生が陽性反応となり、変わりもいなくて学級閉鎖。6つのクラスでは陽性反応がいたり、濃厚接触者がいて、全生徒が陰性検査をうけることに。この陰性検査がくせもので、PCR検査ではすでにまにあわず、Autotestという、検査キットを使うが、これが入手できる薬局などは大混雑。また、子どもが通う学校で陽性者がでたら、同じクラスの親はすぐに子どもを迎えに行って、自分たちでこの検査を受けさせることになる。すぐに迎えに行けない親もいるし、すぐに検査ができない場合もある。そういっている間に子どもが学校に残っている間に感染してしまう危険もある。そして検査で陰性であっても、数日後にまた別の子どもが要請で、また同じ事の繰り返し。

そこで、明日予定されているのが、小学校を中心とした大規模なストライキだ。ストライキが日常茶飯事のフランスでは、学校現場でのストライキも多いが、通常は教員の労働条件などが問題で、教員が中心だが、今回は異例で、教員と親が一致団結して、フランスの学校における感染症対策に対して声をあげ、政府に現場を考えた対応策の改善を求める。

ある試算によると、明日のストライキには、すでに75%の教員が参加するといい、管理職までも参加するケースも多く、半数近くの学校が休校になるという。