日本の若者は政治にも気候にも関心がないが……。

投稿日時 : 2021/11/04 17:30

「“エコ不安”、気候変動に不安を感じる患者の苦痛;“いつか、元に戻ることは出来なくなるだろう”」
国営ラジオ局France Infoのウェブサイトより。

日本では全くといっていいほど話題にされないCOP26だが、フランスではこの期間中、毎日のように政治家の発言はもちろん、様々なテーマの話題が取り上げられている。

中でも、最近フランスや欧米ではよく取り上げられ始めているものの、日本では全く重要な問題とされていないのが、若者たちの気候変動に対する不安だ。

欧米の若者たちには、地球の将来を考えたとき、もはや子どもを持つことは、個人の人生にとっても、地球にとってもよい選択肢ではないと考える人が多くなっている。さらには、環境問題を考えたとき、つまり気候変動の問題だけではなく、それに対応する自国の政府の対応や、世界の国々の対応を考えたとき、将来に対しては不安しかなく、心療内科やカウンセラーに通う人も増えているという。

メディアで毎日のように取り上げられるプラゴミのような環境破壊や、異常気象のニュースも、人によっては、不安を増長させたり、鬱にさせるものでしかないという。専門家によると、気候変動に対して、最もよく見られるのが、強迫観念や失望、無力感、そして罪悪感だという。

COP26だが、Libération紙では、グラスゴーに集まった政治家などは実に400以上のプライベートジェットで現地入りして、気候について話しているという記事も出している。