フランスでは(まだ)視聴者参加型の番組が人気

投稿日時 : 2022/07/08 17:30

「France3の“Des chiffres et des lettres(数字と文字)”:長寿番組はもう平日には放映されない」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

フランスで1965年から平日の毎日、夕方に放映されている参加型クイズ番組、「Des chiffres et des lettres」(数字と文字)が9月の新年度からは週末だけの放映になると発表された。

無理矢理に日本の番組で例えると、「アタック25」が平日毎日行われていたという感じだろうか。現在はもちろん、テレビ放送の最初から、日本とフランスのテレビ番組は違うが、フランスでは最初から、そして今でも、基本的には、日本ではいまやほとんどなくなってしまった、視聴者参加型のクイズ番組が多く存在する。なかでも、この番組はかなり知性が要求される番組だ。

視聴者二人の対戦で、勝ち抜き方式だ。

数字のゲームは、ランダムで選ばれた6この数字を四則演算で別にランダムに表示された数字になるようにするもの。例えば、984:2 / 50 / 2 / 6 / 9 / 5。これがランダムにでて、984になるように他の数字を使って四則演算するというもの。早押しだ。

文字のゲームは、8-12のアルファベットを並べ替えて単語をつけるもの。これには、特殊な生物の名前や、隠語なども答えとしてでることがあり、解説には国語学者がいる。

単純な仕組みだが、1965年から同じ仕組みで、ファンクラブや愛好会もあり、いまでは練習するためのアプリもある。

もちろん、人気の視聴者参加型の長寿番組、悲しむ声や、これはマクロン大統領が決めた視聴税の廃止による経営方針の変換の影響で、より採算がとれる番組編成にするためではという声もある。

ちなみに、平日の同じ時間帯では、次はフランスの各地方から選ばれた家族が対抗する、やはり視聴者参加型の番組になるという。これはフランスの地方に光を当てるという国営放送の方針だという。