愛してる、こっちも全然

投稿日時 : 2021/03/02 18:00

「パリのゲンスブール美術館:ようやく工事が始まった!」
Le Parisien紙のサイトより。

3月2日、フランスでは没後30周年の話題がいろいろと取り上げられているセルジュ・ゲンスブール。

日本ではもう数十年近く、フランスの音楽はもちろん、フランスそのものがあまり話題になることはないようだ。日本では一般的には、フランスだけではなく、世界のどの国にもそれほどメディアなどが関心を示しているようには見えない。

フランスではもちろん、セルジュ・ゲンスブールは死後30年も、その家族を含め(日本ではもうその家族すら知っている人は少数派だろうか)、定期的に話題になっており、先週、突然の解散を発表した世界的フレンチテクノユニット、Daft Punkも、フランスでは一般紙なども大きく取り上げたところだ。

ゲンスブールの家は、娘で、女優のシャルロット・ゲンスブールが買い取って、スポンサーを募集し、美術館にするという計画が数年前からあった。シャルトットは本来は、この没後30周年に開くことを望んでいたが、コロナ禍などもあり、それは叶わなかったが、改装工事の許可は昨年12月に下りて、工事が始まったという。AFPの取材にシャルロットが答えたところによると、今年の9月、遅くとも年内には開館したいという。

もちろん、この家は、最後までゲンスブールが住んでおり、亡くなったのもこの場所という、まさに「聖地」で、すでに巡礼地となっている。

こうしたゲンスブール人気は不動であるのに対し、娘による美術館の開館という「ゲンスブール・マーケティング」に疑問を呈する声もあるのもまたフランスだ。