集団接種はもう終わり?

投稿日時 : 2022/02/24 17:30

「シェール県のワクチン接種会場は閉鎖しはじめている」
地方紙Le Berry républicainのウェブサイトより。

12歳以上のワクチン接種対象の国民の6割以上がすでに追加接種を終えているフランスでは、地方都市を中心にワクチン接種会場が閉鎖され始めている。

なかなか新規感染者数はもちろん、実効再生産数も改善しない日本とは違って、フランスでは全ての数値の改善が続いている。来週にはさらに制限が解除され、ワクチンパスの適用もこのまま順調にいけば春にはかなりなくなるとされている。

フランスのメディアではもちろん、今朝からはウクライナ情勢のニュースばかりだが、フランス国内ニュースの関連で言うと、この世界情勢が4月の大統領選挙に与える影響について取り上げられている。特に、昨日は3月5日にマルセイユで集会を開いて、そのタイミングで正式に出馬表明をするとされていたマクロン現大統領だが、この国際情勢の緊迫で、タイミングをさらに検討するとされる。

他の候補者も、ロシアに対して、どのような立場をとるか、はっきりと表明しており、この世界情勢についての考え方もフランスの大統領選挙で有権者が判断する大きなテーマになってきている。

COVID-19対策でいうと、次は4回目の追加接種の話題も出始めているが、国民には「ワクチン疲れ」という傾向も顕著にみられはじめているという。

集団接種会場は閉鎖する傾向にあるが、これは多くの人数に迅速にワクチンを打ち、医療体制に負担をかけないという方針だったためで、ワクチン接種は今後の4回目、さらには5回目など、国民にワクチン接種が浸透した状態で別の形で続くことになるようだ。