仏首相は地方の病院で医療への大支援を発表

投稿日時 : 2021/03/09 18:00

「190億の予算でカステックスが医療にしようとすること」
仏版ハフポストのサイトより。

日本の政治家がまったくといっていいほど現場に行かないのに対して、フランスは大統領も含め、大事な時には政治家は現場に行く。

これは政治的なやりかた、パフォーマンス、さらにはメディア、広報戦略の違いでもある。本日、フランスのカステックス首相は、人口1万人の地方都市に保健担当大臣などもいっしょに赴き、すでに発表されていた医療体制への190億ユーロの支援の基本方針について発表するという。

Covid-19の問題が起こる前から、フランスの医療体制の問題については取り組んでいたが、今も続く医療体制への負担増を軽減し、健全なシステムにするための投資という側面もある大規模な支援方針だ。

ハフポストによると、本日の発表では、デジタル化の推進(による事務仕事などの効率化や、人員確保など)と、高齢者施設などへの支援が大きな軸とされるという。そして国や広域機関が判断するのではなく、現場や地方で決断できるような仕組みも取り入れ始めるという。

いわばフランスの医療体制改革が現在進行中で、昨年からは、医師だけではなく看護師や事務職も含めた広い意味での医療従事者の再評価(労働条件や給与など)が行われ、この第一段階の次の第二段階が今から始まる。これは長期的、将来の医療体制への移行に繋がる改革だ。そして、第三段階として、より簡潔かつ効率的な医療システムの構築と、医療従事者が病院施設などの運営に参加できるようにすることだという。