ブザンソンのパン屋さんのヒューマニズム

投稿日時 : 2021/01/18 18:00

「不法滞在の見習いのために闘ったパン屋さん、ステファヌ・ラバクレとは何者か?」
地方紙Ouest Franceのサイトより。

先週の話になるが、Covid-19関連の話題の他でメディアがよく取り上げていたのがこのニュース。

これは、16歳の時に、未成年保護としてフランスに迎えられたギニアの少年の話で、フランスでは、ブザンソンのパン屋さんで見習い修行をすることになった。パン屋さんの修行もさることながら、地元のサッカーチームにも所属するなど、民たちとの交流も深め、店主のステファヌさんとももちろんよいコンビだった。

ことの発端は、11月末に彼が18歳になったことを知った警察が、このままでは強制退去だと通告。これはおかしいと、店主のステファヌさんは行動に移り、地元の政治家やメディアに働きかけ、お客さんにも署名をお願いした。さらに、1月5日からは抗議の断食に入り、さらにメディアもとりあげはじめ、先週の月曜日には、週刊誌 L’Obsでは、政治家や組合、アーティストや文学者などが、マクロン大統領に訴える文章が掲載された。署名運動では、オンラインでも22万の署名があつまった。

その結果、木曜日にギニアからきた少年の滞在が認められることになった。