首相が決まって二週間、混乱が続くフランスの政治。

投稿日時 : 2024/09/19 17:30

「“拒否が多い”、辞任の噂…。バルニエ内閣の組閣は巨大な泥沼に」
Le Parisien紙のウェブサイトより。Screenshot

パリ五輪を挟んで二ヶ月近く国民を待たせたあとにマクロン大統領が任命した70歳越えのバルニエ新首相。前任の30代のアタル氏は、政治経験も少ない若手だったが、真逆の人選で、一部のメディアなどでは、「フランスのバイデン」とも言われている新首相のバルニエ氏。

ヨーロッパ議会でブレグジットの交渉のキーパーソンであり、フランスの政治の重鎮で、その経験と交渉力、そしてマクロン大統領が望む、極左・極右を除いた大連合を築ける人物とされたようだが、任命から二週間近く。組閣がまだまだ決まらないようだ。

フランスのメディアによると、最初に提案した組閣案は、マクロン大統領から認められず、バルニエ氏はすでにマクロン大統領と何度もあって話をしているという。さすがにどこの大臣のどの政治家がダメだったのかはわからないが、一部のメディアでは、「バルニエ首相とマクロン大統領の腕相撲」とか、バルニエ氏が場合によっては、組閣する前にさじを投げ出して、首相を辞任するのではという見解も。

もちろん、キャリアのあるバルニエ氏は、任命直後にパリマッチ誌の取材を受け入れ、奥さんと表紙を飾るなど、メディア戦略も抜かりなく、就任後のメディア対応も、様々な政治家などと組閣に向けてコンタクトをしているが、メディアにはもらすことはなく交渉を進めていた。

ただ、ここへ来て、どうもやはり、マクロン大統領は、自分の望むようにしたいような感じで、バルニエ氏の組閣が難航しているという。バルニエ氏は、今週に組閣をするといっていたが、どうなるか。