ラストスパート感

投稿日時 : 2024/06/25 17:30

「2024国会議員選挙:バルデラの政策で、極左政党RNは様々なおとりを撒く。」
Libération紙のウェブサイトより。
写真は、昨日のバルデラ氏の記者会見を聞くマリーヌ・ルペン氏と右派政党党首のエリック・シオティ氏。

フランスの国会議員選挙、昨日の大きなニュースは、極左政党RNの代表、ジョウルダン・バルデラ氏が発表したRN党の政策。

多くのメディアは懐疑的で、「歯切れが悪い」、「現政権の政策の方向と同じで、より右よりにしただけ」、ヨーロッパ議員選挙で声を挙げていたようなことはあまりいわなくなったなど、割と手厳しい。

それでも極右政党らしく、「治安」とか「移民問題」については、言及が多かったが、年金制度や、経済政策については、専門家会議などの意見を聞いて決める、など、「極右」らしい政策はほとんどなかった。

教育に関しては、義務教育では全ての学校で制服を義務にするとか、スマホは禁止とかがあるが、方向性は現在の政権と同じでさらに厳しくしているだけだと言われている。

とはいえ、SNSも含めたメディアでいくら理屈づめで説明されても、各地で反極右のデモがあっても、極右政党を指示する人たちには、「とにかく、いったんリセット」とか「ここまで状況が悪ければ一度ためしてもよい」という考え方が多く、考え方を変えるのは難しく、逆に、普段は投票に行かない人たちに投票を呼びかけるという戦略もあるという。

そして、今日、明日と、テレビでは生放送で各勢力の代表が討論を行うことになっており、これも大きく注目されており、現在開催中のUEFA EURO 2024並みに視聴率も高いとされており、ここでの各勢力のパフォーマンスも大きく投票に影響するかもしれない。