2024年哲学の問題。
投稿日時 : 2024/06/18 17:30
今年も、フランスの大学入学資格試験、バカロレアの筆記試験が、哲学から始まった。
午前8時から4時間かけての筆記試験だ。
2019年のバカロレア改革で、哲学の筆記試験は重要ではなくなったものの、筆記試験は哲学から始まり、9時には出題が公開されている。
ちなみに、現在のバカロレアの計算では、年度中の中間試験のポイントが40%で、さらにフランス語の試験は高校二年で行われている。そして哲学の筆記のパーセンテージは、一般過程では8%でしかなく、技術課程では4%でしかない。ちなみに、自分が選んだ専門科目は16%で、口頭試験は10-14%だ。
それでもやはり哲学の問題は象徴的に話題になる。
今年の問題は:
【一般過程】下記から一つを選択。
・科学は、真実を求める我々を満足させることができるか?
・国家は我々に何かの義務を負っているか?
・シモーヌ・ヴェイユの“労働者の条件(1943)”の解説。
【技術過程】下記から一つを選択。
・自然は人間に敵対的であるか?
・アーティストは自分の仕事の主であるか?
・プラトン「法律(対話編)第9巻」の文章の解説。
これを4時間で白紙の紙で何枚も書くのがフランスの高校生だ。そしてそれを添削するのが高校の先生たち。
ちなみに、4時間の使い方は:
1:問題の分析と理解。10分
2:アイデアを集める:10-15分。
3:細かなプラン・構成を決める:1時間。
4:イントロを書く:20-30分。
5:本文を書く:一部あたり(三部構成)30-40分。
6:読み返す:残り時間をすべて。
構成は、3部構成が基本で、さらに各部は3つの章に分けるのが基本だ。
そもそもフランスの教育では、小学校くらいから、上記の1-3のような考え方は身についていて、政治家の演説なども基本にこれがあるといってもよいだろうし、普通に教育を受けてきたフランス人には考え方として程度の差はあれ、身についている。
2024年哲学の問題。
投稿日時 : 2024/06/18 17:30
今年も、フランスの大学入学資格試験、バカロレアの筆記試験が、哲学から始まった。
午前8時から4時間かけての筆記試験だ。
2019年のバカロレア改革で、哲学の筆記試験は重要ではなくなったものの、筆記試験は哲学から始まり、9時には出題が公開されている。
ちなみに、現在のバカロレアの計算では、年度中の中間試験のポイントが40%で、さらにフランス語の試験は高校二年で行われている。そして哲学の筆記のパーセンテージは、一般過程では8%でしかなく、技術課程では4%でしかない。ちなみに、自分が選んだ専門科目は16%で、口頭試験は10-14%だ。
それでもやはり哲学の問題は象徴的に話題になる。
今年の問題は:
【一般過程】下記から一つを選択。
・科学は、真実を求める我々を満足させることができるか?
・国家は我々に何かの義務を負っているか?
・シモーヌ・ヴェイユの“労働者の条件(1943)”の解説。
【技術過程】下記から一つを選択。
・自然は人間に敵対的であるか?
・アーティストは自分の仕事の主であるか?
・プラトン「法律(対話編)第9巻」の文章の解説。
これを4時間で白紙の紙で何枚も書くのがフランスの高校生だ。そしてそれを添削するのが高校の先生たち。
ちなみに、4時間の使い方は:
1:問題の分析と理解。10分
2:アイデアを集める:10-15分。
3:細かなプラン・構成を決める:1時間。
4:イントロを書く:20-30分。
5:本文を書く:一部あたり(三部構成)30-40分。
6:読み返す:残り時間をすべて。
構成は、3部構成が基本で、さらに各部は3つの章に分けるのが基本だ。
そもそもフランスの教育では、小学校くらいから、上記の1-3のような考え方は身についていて、政治家の演説なども基本にこれがあるといってもよいだろうし、普通に教育を受けてきたフランス人には考え方として程度の差はあれ、身についている。