パンデミックに対応するツールを使いこなすフランス

投稿日時 : 2021/09/08 17:30

「緩和:衛生パスが必要なショッピングセンターは178から64に」
Libération紙のウェブサイトより。

フランスでは本日から、Covid-19の感染拡大のため実施されていた措置で、大規模ショッピングセンターでの衛生パスの提示の義務化が一部で解除される。これは感染状況が改善されてきた地域があるからで、フランス全土で178あったところが、64に減る。2万平米以上のショッピングセンターでは、8の県のみが対象となる。

基準は、日本のようにわかりづらいステージいくつという基準ではなく、10万人あたりの新規感染者数という各地域の数値の比較や評価ができる相対値で、200以上の地域が衛生パスの提示が義務となっている。

衛生パスは、反対派もいたり、その適用条件などは議論されることもあるが、もはやいらないところはないくらいに日常に入り込んでいる。今回、大規模ショッピングセンターでは緩和されたが、今後も緩和されたり、逆に拡大されることは考えられる。

適用期間も、11月15日までとされているが、これも一斉に解除されるのかどうかも感染状況次第だ。

そしてヨーロッパ内での旅行に必要とされる「デジタルコビッド証明」についても、現在は2022年6月30日までとヨーロッパで決められているが、これも同様だ。

いずれにしても、ようやく「ワクチンパスポート」の議論が始まった日本から見れば、フランスやヨーロッパではすでにワクチン接種と衛生パスというパンデミックに対応するツールを使いこなしている感じがする。