2021年はワクチンの年

投稿日時 : 2021/01/04 18:00

「Covid:ワクチン接種の遅さで、マクロン大統領は後手に回る」
経済紙Les Echosのサイトより。

三が日という概念がないフランスでも、今年は曜日の関係で、本日から本格的に新年が始まる。学校も本日からだが、改善しない感染症状況でも特になにもなく、再開される。

ただし、当初は1月7日から再開とされていた文化施設、そして1月20日からの再開を予定されていた飲食業は、さらに閉鎖期間が延長されそうだという。強制力も罰則も罰金もないながらも、発動するかしないが決まらない日本の「緊急事態宣言」とは違い、フランスでは完全な営業停止令(反発している店舗もごくわずかにはある)で、夜間外出規制や公共交通機関でのマスク着用義務も罰則がある施策だ。

12月に危惧されていたような「第三波」には(まだ)なってはいないが、フランスの新規感染者数や重症患者数もそこまで安心できる状況ではない。そこで年末からあらたな指標になっているのが、フランスをはじめ、欧州で始まったワクチン接種だ。ドイツなどと比べてフランスのワクチン接種の数はかなり少ないという。

これも当初からある程度予想されていたとおり、フランス人はワクチン接種に懐疑的ということだ。政府も、強制はしなく、義務ではないとはいい、若い大統領も自分はしないといっている。が、感染状況と第一週のワクチン接種の数を見ると、さすがに政府も多少の危機感をおぼえ、対応策を検討し、ワクチン接種のキャンペーンをうつという。

7月にオリンピックを開催するつもりの日本のワクチン接種は2月末から春だというが、アメリカでもヨーロッパでもワクチン接種はもう始まっており、2021年はワクチンの年として始まった。