フランスの立ち位置。

投稿日時 : 2025/03/06 17:30

「“ロシアの脅威”。不確実なアメリカ。ヨーロッパの防衛。増税はない。エマニュエル・マクロンの演説の要点。」
Libération紙のウェブサイトより。

昨晩のマクロン大統領のテレビ演説は、日本でもさすがに割と大きく取り上げられた。

もちろん、フランスでも、15分だけの演説ではあったが、様々な分析やコメントも含め大きく取り上げられている。完全にアメリカともロシアとも違う、ヨーロッパとしての立場を明確にした形で、フランス国民にそうしたフランス国家の立場に理解を求めた形になったようだ。

一方で、様々な世論調査もされており、ある世論調査では、73%のフランス国民にとって、アメリカはもはや同盟国ではないといい、別の世論調査では、国民の65%はウクライナへのフランス兵の派兵に反対しているという。

また、ウクライナ支援、さらには今後のロシアの脅威に対抗するための軍事費の増加について、マクロン大統領は、一般国民の増税でまかなうことはないとしたが、今後はこの財源も問題になるとされる。一部では、フランスの大富豪からの税率をあげることでまかなえるという案もでている。

そして、国民の3/4は防衛費の増加自体は賛成しているが、それが自分たちの生活にどう影響するかはまた別の話だろう。