フランスはインフレに対応して失業手当を増額する。

投稿日時 : 2022/07/04 17:30

「インフレ対策:7月1日から失業手当は2.9%引き上げ」
Libération紙のウェブサイトより。

日本でも、食料品や日用品、光熱費の上昇が語られているが、そもそも「インフレ」という言葉自体がメディアでも、もちろん政府からも聞かれないが、フランスのメディアではインフレの話題は毎日のように何らかの経済関連のニュースで見られる。

政府も、様々な価格のインフレに対応した政策を次々と実行しており、「インフレクーポン(chèque inflation)」という100ユーロ(約14000円)のクーポンを、生活が厳しい世帯に配布し、食料品の購入に使ってもらうというものなどがある。

そして、「焼け石に水」ともとられるが、失業手当も、インフレを考慮して、7月1日から2.9%の引き上げが実施された。この上昇率はインフレ率よりも低いともされるが、200万人ほどの受給者にはそれでもないよりはましだという。6月の公式発表ではフランスの一年間でのインフレ率は5.8%だという。

本日、ボルヌ内閣の新閣僚が発表されるが、これで新政権の体制は一応できたことになる。今秋はその人選について様々なコメントや解説があり、新内閣の方も、7月14日にあるであろう大統領の演説で今後の方針がある程度具体的に示されるはずだ。

フランスではCovid-19はいよいよ、第7波が来たと話題にされはじめ、マスクの着用義務も再度発動される可能性もでてきたが、実質もう夏のバカンスは始まってきており、いろいろと物事が動くのは9月以降だろうか。