フランスの子どもは平均8歳からSNS

投稿日時 : 2023/03/06 17:30

「ルポルタージュ:15歳以下のSNS制限:オクセールの中学生にとって“それはだめ”」
Libération紙のウェブサイトより。

フランスではいよいよ、明日(から続く)、年金制度改革反対の全国規模のストライキだ。上院での審議はわりと粛々と進んでいるが、国会で審議されているのは、年金制度改革法案だけではない。3月3日、国会で大きな異論もなく通ったのは、15歳以下の子どもがSNSに登録する際は、親の承認を義務とする法律で、上院でも承認されるとされる。

通常は13歳以下が対象だが、フランスでは15歳以下が対象となる。これは、最初のSNS登録の平均年齢が8歳というフランス、また、12歳ですでに58%の子どもたちが少なくとも一つのSNSを日常的に使っているフランス、そして子どものSNS利用によって、静的コンテンツやハラスメントなどの問題が大きくなっているフランスでは、子どものSNS制限は概ね肯定的に受け入れられている。

ただ、当の子どもたちは、いくら親の許可が必要とは言え、いまでも年齢を偽ったり、親からパスコードを教えてもらったりするなどして、インターネット上での年齢制限はほぼ意味がないという。

しかし、こうした法律などは、子どもたちに関わる大人たちが行動をとるようにしたものでもあり、保護者である親はもちろん、プラットフォームの運営などにも対応を求めるかたちになっており、年齢制限の違反があった場合、プラットフォームの運営は、最大で、営業利益の1%の罰金が科せられるという。