9周年

投稿日時 : 2020/03/12 18:00

20Minutes紙のサイトより。
「フクシマ:原発事故から9年、除染作業現場の現状は?」


日本でもフランスでも、新型コロナウィルス、Covid-19の脅威が拡がるなかの3月11日。日本では春の選抜高校野球が中止になったというニュースと、新しい感染者の話題が大きく、記念式典が中止になるなどして、「復興五輪」をうたう2020年の3月11日は日本では扱いが小さく、メディアが取り上げられるのも、「ヒサイシャ」の人間ドラマがどうしても多く感じる。

かえってフランスでは、さいわいまだ「ヒサイシャ」という言葉が「ヒバクシャ」のように国際的にはなっていなく、3月11日は、大震災の日ではなく、「21世紀最悪の原発事故」の日から9年という日として報じられている。

大震災・ツナミから9年ではなく、原発事故から9年なのだ。取り上げられるのは被災者の現在でもなく、復興の姿でもなく、原発の汚染処理問題だ。フランスでも最古の原発が廃炉になったばかり、そしてコロナウィルスに対する日本政府の対応の悪さが伝えられる中、フクシマの原発の現状は当然話題にすべきテーマなのだろう。

また、3月11日は、今年から「テロの被害者の追悼の日」(Journée nationale d’hommage aux victimes du terrorisme)とされ、マドリードで2004年3月11日にあった列車爆破テロ事件をはじめ、ヨーロッパでテロの被害にあった人びとのための日となった。


コロナウィルス関連:
マクロン大統領は本日20時にテレビ演説を行うことになっている。
そしてフランスは、全国の学校を閉鎖する前に、全国の老人ホーム(EHPAD)への訪問を禁止すると発表した。