2025前哨戦。

投稿日時 : 2025/01/09 17:30

「予算案の交渉:極左政党LFIを除く左派との会合のあとは、“何も決まらず”。」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

火曜日の午後、極左政党LFIを除く左派政党、社会党、共産党、そしてエコロジー政党の代表が、経済省で新年度予算について政府側と会合を開いた。

国会での審議の前に、左派政党との話し合いで落としどころを見つける動きだが、年金制度改革などではエコロジー政党や共産党は立場を変える気はなく、政府側からの譲歩を求める立場にはかわらず。火曜日の会合では、年金制度や税制などのデリケートな話題については協議されなかったという。

さらに、ここでも、マクロン大統領と政府からは、左派連合からは排除して扱われている極左政党LFIももちろんこの動きに反発している。

新首相の所信表明演説は1月14日、そこで何が語られ、左派連合、そして極右政党RNもどういう立場をとるのかが注目される。来週からフランスの政治も夏までの新しいシーズンが始まることになる。

前内閣は3ヶ月で不信任案が可決されて辞任したが、今度の内閣はどうなるか。マクロン大統領がひとまとめにしている極右政党も極左政党も、マクロン大統領の辞任、そして大統領選挙の前倒しを狙って(もちろん、それぞれが大統領になり得るという望みで)おり、そのためにちょっとしたことでまた不信任案が通る可能性は充分にある。

Le Parisien紙の写真は、左派連合の中でももっとも政府に近く、政府側もここから左派連合の分裂を狙っている社会党党首。