政治にもの申すフランスの研究者

投稿日時 : 2022/02/01 17:30

「大統領選挙:1400名近くの研究者が候補者にエコロジーの危機について語るように嘆願」
地方紙Ouest Franceのウェブサイトより。

本日、国営ラジオ局France Infoのウェブサイトで公開されたのが、1400名余りのフランスの研究者が署名した寄稿だ。これは大統領選挙の候補者やメディアに対して、気候問題を取り上げるように訴えたものだ。

参加したのは気候学者や海洋学者だけではなく、社会学者や哲学者まで。あらゆる分野の研究者、知識人が声を上げている。

環境問題はもはや、原発や再生可能エネルギーの問題だけはなく、二酸化炭素排出量の問題だけでもない。社会の構造や政治の仕組み、気候問題を重視した目標に向けてどのようなロードマップで向かうのか、何を優先させていくのか、どのような「新しい生活」が提案できるのかというグローバルな問題とされる。

例えば、原発を推進するか、再生可能エネルギーを推進するかという二者択一ではなく、気候問題に対してどのような対応が可能であるか、「民主的に」様々な意見を突き合わせることで、よりよい道に進もうという動きだ。