超過の日

投稿日時 : 2019/07/29 18:00

Le Monde紙のサイトより。「本日より、人類はクレジット生活」

猛暑の第二波も収まった7月29日の朝のフランスのメディアが取り上げているニュースの一つがこれ。

バカンス時期に入り、政治や経済などでも大きなニュースがないというのもあるだろうが、環境問題に敏感になっているフランスでは当然の扱いだが、日本ではまったくニュースになっていない。

フランス語では、「Jour du dépassement(超過の日)」。もともとは英語で、「Earth Overshoot Day (EOD)」という。国際的非政府組織シンクタンク、Global Footprint Networkが発表している指標で、今年は、本日をもって、人類は2019年に使える地球の再生可能資源を使い果たしたという。2018年は8月1日だった。そして20年前は9月29日、さらに1979年は11月初旬だったという。

このシンクタンクの発表は、この象徴的な日、「超過の日」だけではなく、例えば、全ての人類がアメリカ人のように暮らしたら、毎年地球5つ分の資源が必要と算出、フランス人のようにだと地球は2.7個分が必要だが、インド人の暮らしだと、0.7個分の資源と産出。(日本もフランスと同じくらいだが、日本のメディアではこのブログを書いている時点で情報はない。フランス人の暮らしだと、“超過の日”は5月14日、日本人の暮らしだと5月13日だ。)。