最新フランスJK事情。

投稿日時 : 2020/09/15 18:00

「#Lundi14Septembre(9月14日月曜日):フランスの高校でのセクシズムを糾弾するハッシュタグ」
L’Express誌のサイトより。

フランスでももちろん、高校生はスマホを使い、SNSを使っている。高校生、女子高生の間でバズっているハッシュタグが、「9月14日月曜日」で、これは、新年度が始まり、フランスでは先週は記録的な暑さになったため、女子高生や女子中学生が「刺激的」な服装だと、学校側が注意する例がフランス各地で見られ、それに怒った女子高生や女子中学生が、それはセクシストな発言だと反発し、逆に、9月14日は、より「刺激的な」服装で登校しようとSNS上で呼びかけたものだ。

もちろん、フランスの高校や中学は私服で、もちろん、日本のような「校則」は基本的にない。また、例年だと、最も暑い時期はフランスでは日本よりも短いし、その期間はバカンスだが、例外的に暑かった今年は暑さ対策で(学校にエアコンもそもそもない)、そのような格好になったというだけだという。具体的には、ミニスカートや、短いTシャツやデコルテだ。

男子高校生もこの運動を支援して、「ヘソ出しTシャツ」を着て登校するなどしている。もちろん、高校生の私服については国が介入することもなく、原則は、各学校の判断(教育委員会のようなものでもない)で、問題は、服装ではなく、高校生の「自由」には何人も介入できないということだろう。

日本では、「セクハラ」という言葉で片付けるだろうが、フランスの女子高生・そしてこれを取り上げるメディアも、「セクハラ」ではなく、「セクシズム(性差別)」としている。女子高生自体は、好きは服を、自由に着ているだけで、そこにはなんの性的な意味もない。そこに性的な意味を見るのが問題であるから、「セクシズム」で、女子高生が性的被害を受けている(それであればセクハラ)わけではなく、女性であることでの「差別」であり(人種ゆえの差別と同じだ)、さらに「自由」が侵害されているということだ。

数日前は、「過激な」デコルテを着ていたという理由で、オルセー美術館への入館を拒否された女性の話題もあり、裸体を描いた絵画を多く展示している美術館でそれはおかしいのではと、報じられていた。

また、逆に、性的な話題で、政府が素早く動いたこともあった。夏の間に、フランスアマゾンで販売されていた子どもをモデルにした性的フィギュアに対し、フランス政府が販売をやめるように求めた。これはアソシエーションなどからの指摘で議論がおこってから政府の対応、そしてフランスアマゾンの対応も早く、すぐに販売が中止された。これは、セクシズム(性差別)よりも問題で、これも日本ではグレーゾーンよりも白いが、欧米ではペドフィリーという犯罪に繋がる危険な事項とされ、政府もアマゾンも対応が早かった。

「議論に対し、アマゾンはサイトから子どものかたちのセックストイをサイトから削除」
L’Express誌のサイトより。8月17日の記事。