上場する宝くじ

投稿日時 : 2019/11/05 18:30

「Françaises des jeux:民営化に質問がありますか?お答えします」20 Minutes紙のサイトより

日本の宝くじは、「日本宝くじ協会」という一般財団法人が担っているが、フランスの「宝くじ会社 Française des jeux:通称 FdJ」(ロトやトト、スクラッチなどなど)は、これまで、国が72%の株を持つ国有会社だった。

この会社が、11月7日(木)にその株式を公開し、一般の人も株を買うことができるようになる。これはこの会社FdJの民営化プロセスの第一段階で、最終的には、国の株保有率は20%になるという。

このFdJは、2007年から2017年の10年間でなんと、収入(つまりフランス人が賭けた金額)が、62%上昇したという、とても「健全な」会社で、不景気がそれを後押ししているというメディアもあるくらいだ。さらに毎年収益は好調で、昨年度の配当金総額は1億3千万ユーロだったという。

国は、この会社を民営化すること(保有株を売ること)で、収入を得るだけではなく、民営化された会社からの税収入も見込んでいる。この民営化は、過去のエールフランスや電力会社EDFの民営化などと同じくらい大きなもので、当然、一般の人も、民営化で株を買って一儲けを考えるのは当然。

ただし、メディアでは、公開からすぐに買うのはリスクが伴うし、過去のエールフランスやEdFの例でも、そんなにうまい話はないとという論調もある。

もちろん日本人を含む外国人も株を買うことはできるが、それはまさにフランス国家が望むところで、海外の投資家からの買付を期待しているという。

宝くじを買うのと、宝くじ会社の株を買うのはどちらがリスクがあるのか、どちらが得なのか。