ルイ・ヴィトンの新製品

投稿日時 : 2020/09/16 18:00

「ルイ・ヴィトンが超高級フェイスシールドを発表」
Madame Figaroのサイトより。

おそらくルイ・ヴィトン製品を持っている国民の数が多い日本ではまだほとんど話題になっていないが、2日前からフランスで話題になっているのが、ルイ・ヴィトンが発表したおしゃれなフェイスシールドだ。

もちろん、この高級ブランドのロゴが入ったもので、シードの部分は外部の光によって暗くなり、シールドは頭部に移動させて帽子のようになるという。

ルイ・ヴィトンはCovid-19の感染拡大の初期から、そのアトリエなどで、積極的にアルコールジェルの製造やマスクの製造に参加していたが、今回は完全にモードの自社製品として、フェイスシールドの販売となった。

販売は10月末からで、肝心の価格は、800ユーロだという。

先週まで開催されていたドーヴィルでのアメリカ映画祭などでも、俳優がオリジナルのマスクやフェイスシールドを着用するなど、お洒落アイテムとしての可能性がみられている。ただし、この話題を取り上げたニュースなのでは、感染予防にはそもそもフェイスシールドの効果はなく、さらにマスクをしなければならないだろうと皮肉を言っているものも見られた。

フランス政府は、1月ごろまでは、感染症予防としてはマスクは必要ないという立場だったが、いまは180度の方針転換。罰金・罰則を伴うまでのマスクの着用の義務がひろがり、さらには使用するマスクについても、承認されたものを使うようにと、承認ロゴやマークまであり、再利用できるものについても、60℃のお湯で何回再利用可能かなど、こまかな承認のレベルまである。

日本でのマスクの話題は、一時期の品薄や転売の話題ばかりで、その規格や供給についてはメディアでもほとんど情報が大きくないが、フランスのメディアでは普通に医療用のマスクとその欧州基準のFFP2という言葉はニュースでも日常的に使われており、一般にもその規格にあったものがよいという認識はされている。

日本の新首相は「規制改革」を掲げてたが、欧州や世界基準では、Covid-19などの地球規模の問題にははっきりとしたわかりやすい規制で対応している。

もちろん(?)このフェイスシールドには何の承認もされていないようだし、そもそも感染症対策として承認されているフェイスシールドというものはまだないのが現実だ。