フランスの法曹界では

投稿日時 : 2020/01/10 18:15

「年金制度改革:弁護士のストライキで裁判所は麻痺状態」
Le Monde紙のサイトより。


ゴーン日産元会長の逃亡劇で、日本の司法制度がまたもや世界から注目されているが、フランスの法曹界の話題を。

といっても、年金制度改革問題がらみだ。

この年金制度改革反対のストライキは労働組合主導で、鉄道職員の組合が一番大きいのだが、日本でもオペラ座のバレリーナが抗議バレエをしたことが報じられたように、42ある特別措置対象の職業すべてが原則、年金制度改革に反対している。その中の一つが、弁護士だ。

弁護士たちも12月からストライキをしており、裁判のボイコットや、裁判所の封鎖などの抗議活動を続けている。これがフランス各地で続いており、ニュースになるのはパリの交通麻痺が多いが、実はフランス中で様々な裁判が滞っていてこれも解決の糸口はみえておらず、年金制度改革問題の決着がつかないとどうしようもない。あるいは警察官などのように政府が個別に弁護士たちにも特別措置を認めるかもしれない。

先日の会見でゴーン氏は、フランスが裁判をするというならフランスに行くといっていたが、こうした状況を知ってのことだろうか。