パリは自転車都市に

投稿日時 : 2020/01/31 18:00

「イダルゴ、ダチ、ベリヤール、グリヴォー……。パリの自転車政策について、誰が何を提案しているか?」
L’Obs誌のサイトより。


昨日、アソシエーション(市民団体)、「Paris en selle(サドルにまたがってパリ)」は、3月15日、22日に行われる市議会議員選挙(実質の市長選挙)の候補を厚め、スピーチ大会を開催した。

パリの交通渋滞の緩和、パリの大気汚染の緩和、パリと近郊の繋がり、ストライキ時の解決策、パリ市民の健康など、全ての問題の解決策を具現化するのが自転車だ。

この民間のアソシエーションは、「Vélopolitain」(ヴェロポリタン:自転車を意味するVéloと、地下鉄を意味するmétropolitainを掛け合わせた造語)という具体案を提案。地下鉄路線のように、自転車路線をパリに張り巡らせるという具体案を提唱している。(詳細はアソシエーションのサイトなどで見られる;Paris en Selle)

基本的に全ての候補者は、パリにおける自転車政策には前向きかつ具体的に取り組む姿勢を見せており、具体案は違うものの、右派、中道、左派、エコロジー系、dれが市長になっても、パリの自転車はより多く、安全になるようだ。
自転車専用レーンの拡大や充実のほか、自動車の進入禁止地区の創設や、自動車の駐車場を削減し、駐輪場に変更するとか、パリ市に入ってくる車に課税という考え方ではなく、パリの外に自動車を置いてきたら逆に収入になるという政策など、アイデアはことかかない。

パリ市長の候補がそろい、市議会議員選挙まで2か月を切ったが、今回が全ての候補者がそろっての初めての討論会で、そのテーマが2024年のオリンピックではなく、自転車政策で、それも民間のアソシエーションがきっかけとなったかたちになったのは興味深い。