ハム・ソーセージ税

投稿日時 : 2019/10/17 18:30

シャルキュトリ(食肉加工品)がまもなく課税?リエットヤソーセージ、ハムに闘いを挑む議員。
Ouest France紙のサイトより。

火曜日の地方紙Ouest Franceの記事によると、中道派の議員が、工場で製造される食肉加工品(Charcuterie)の課税を提案するという。

フランスでは2012年から通称ソーダ税(Taxe soda)を発効、過剰な糖分摂取を避けるための税をつくったが、それに続いて、国民の健康を考えた税制として、食肉加工品への課税を提案するという。

これは、世界保健機関WHO(フランス語ではOMS:Organisation Mondiale de la Santé)からも健康を害するとされている亜硝酸ナトリウム(発色剤)が使われている食料品の代表が食肉加工品(フランス語ではシャルキュトリ。日本では特にハムやソーセージだが、フランスでは、リエットなどのパテ、ソーセージ、ハムの順によく食されている)だ。

フランスでも公的には亜硝酸ナトリウム(発色剤)は、ボツリヌス菌などへの対策といっているが、発がん物質でもあるとの研究も知られている。昨今の健康志向、環境保護指向ともあいまって、法案が通る可能性はあるという。

ソーダ税やたばこ税、酒税などとの考え方と同じく、最近のフランスではこうした税はTaxe comportementale(直訳すると行動税)と呼ばれ、各個人の生活習慣を(健康的に)かえるための税とされる。ちなみにソーダ税によって、もちろん国も税収が年間数億ユーロ近くあるだけでなく、飲料品の糖分も劇的に減ったという。