ストライキのおかげで。

投稿日時 : 2020/01/27 18:40

「自転車、キックボード、徒歩……。交通ストライキは、新しい移動方法のきっかけになる?」20Minutes紙のサイトより。

無料日刊紙「20 Minutes」は、1か月以上続いたパリ近郊の交通ストについて、先週、読者アンケートを行い、その結果を本日発表した。

それによると、ストライキのせいで、自転車やキックボード、あるいは徒歩で仕事場に行くことになったパリ市民のなかには、もう地下鉄やバスには乗らず、自転車やキックボードで通勤するという人が多かったという。体重が減ったとか、健康になったとか、パリの街を楽しめるなど。さらには、交通費の節約にもなるという意見も。そして、いつ来るか分からないバスや、すぐに止まることがある地下鉄よりも、自転車でいくと、所要時間は一定しており、仕事に遅れることがないという意見も。

ストライキの最中にパリの自転車は2-3倍に増えたという報告もあるという。ところが、一般的には、自転車の利用が多くなったと思われがちだが、12月9日に限って言えば、このアンケート結果では、一番多かったのは、徒歩だったという。もちろん、ストライキが何日も続けば、自転車やキックボードの利用が増える。

パリでは市長選(市議会議員選挙)が盛り上がってきているが、パリの交通事情も大きなテーマの一つだ。

さらに言えば、この交通事情の話は、あくまでもパリ市内あるいは近郊に住んでいて、仕事場もパリ市内という人のみの問題で、パリ郊外から30分以上近くかけて電車で通っているような人たちにはまったく関係がない話だ、ということも忘れてはいけないだろう。