コロナ禍のフランス人のメディア評価

投稿日時 : 2020/09/28 18:00

「Covid-19:“不安をあおる”、"大きく取り扱いすぎ"…。メディアでの感染症の取り上げ方をフランス人は厳しく見ている」
国営ニュース専門ラジオ局、France Infoのサイトより。
「Covid-19:“不安をあおる”、”大きく取り扱いすぎ”…。メディアでの感染症の取り上げ方をフランス人は厳しく見ている」
国営ニュース専門ラジオ局、France Infoのサイトより。

先週末に発表されたL’Institut Viavoiceによる調査によると、フランス人は、メディアでのCovid-19の取り上げ方について様々な批判を挙げたものの、前向きで建設的な報道も求めているという結果になったという。

この調査によると、6割近くの人が、感染症を取り上げる割合が多すぎるとしているという。これは特に中高年がそのように感じており、若者はそれほどでもないという。

また、数年前からフランスのメディア(テレビも新聞も)が行っている「Fact-checking」(事実確認。Fake Newsに対してという意味で、フランス語でもこの英語をそのまま使うことが多い。)は、33%が必要、16%が有益、29%がまだ充分ではないと答え、評価しているという結果になった。

ただし、感染症関連の報道内容については、「不安をあおる」(50%)、「過剰」(45%)、「大げさ」(28%)、「嘘っぽい」(19%)、「感傷的」(18%)など、批判的な評価が多かったという。

そして、フランス人がメディアに期待することのトップは:
・解決策に繋がる建設的な情報:51%
・医療問題に精通する研究者の見解:47%
・出回っている情報を確認するための事項:45%

一日の新規感染者が1000人を超えない日本と、バカンス以降1万人を越えてきているフランスでは深刻さが違うとしても、感染者の数とメディアでの扱いと国民の不安は比例しているようにも見える。